
2015年6月23日
佐藤敏郎 (さとうとしろう)
宮城県の女川町、東松島市の中学校教諭として国語、防災を担当。
「小さな命の意味を考える会」代表
震災で当時石巻市立大川小学校6年生の次女が犠牲に。
・地域防災にはまったきっかけは?
3.11を体験した者として、未来の命を守るために何かしないではいられませんでした。勤務校の生徒も自分たちにできることを自主的にやり始めました。
それまでは「学級づくり」「行事」「生徒会」といった「人間関係づくり」活動に積極的でしたが、防災とは「地球との関係づくり」だと考えるようになりました。
・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?
生徒には「もしもはいつもの中にある」と話してきました。水や食糧などの備えはもちろん、習慣、信頼、そして命、災害時に必要なことは、すべてふだんから大切にすべきだったんだと気づきました。一日一日を抱きしめるように生きることです。
・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?
防災だけではありませんが、もっともっと、いろんなしがらみや枠組みを越えて、力を合わせていきたいです。そのためには形式的な借り物の言葉ではなく、自分の言葉を持ち、対話をすることだと思います。
・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。
宮城県唐桑中学校 教頭 阿部一彦先生を推薦します。
・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。
私たちが東日本大震災で気づかされた多くのことは、震災の前に、悲しい思いをする前に気づくべきことでした。そのことを遠くの人に、未来の人に伝えたいです。
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