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内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

村田和也(むらたかずや)

社会福祉法人埼玉福祉会 事業推進部 課長

主な活動地域
埼玉県 新座市
最近の防災・減災活動
  • 2020年06月 福祉防災コミュニティ協会監修による介護事業者BCP作成支援「福祉BCPひな型セット」および、災害発生の際に初動対応が迅速に行える「防災スタートBOX」の企画販売。全国の介護事業所へ提供を始める。

    https://www.saifuku.com/bousai/index.html

防災を取り組み始めたきっかけは?

2011年3月東日本大震災が発生した当時、私は図書館事業部に所属しており、そこで宮城県と福島県より依頼を受け、図書館支援を行なったことがきっかけです。公共・学校図書館の被害はもとより、現場にたどり着くまでの途上において、被災状況を目の当たりにしたことが、防災を深く考える機会となりました。現在は、一般社団法人福祉防災コミュニティ協会の皆様とともに、全国の介護事業所・障害福祉サービス事業所に対してBCP(業務継続計画)の作成支援を行なっています。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2016年(平成28年)熊本地震では、学校図書館でも、高書架がドミノ倒し、本の落下、スプリンクラーの破損により、多くの本が水浸しになったといった多くの被害が報告されました。熊本県高等学校教育研究会図書館部会が、学校図書館の地震に関する貴重な記録として、また今後の防災・減災対策として、県内の高校図書館の被害状況や地震時の対応をまとめた「学校図書館被災記録」を発行しました。その調査の中で、弊会が製作を行なっている木製書架の被害が極めて低いことが分かり、安堵したことを覚えています。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

全国の特別支援学校や介護事業所へ赴くと、福祉避難所の開設を求める声を多く聞きます。しかし、福祉避難所として自治体と協定を結んだ施設でも、実際には施設職員だけで支援を行なうことは、現実的に難しいのが実態ではないでしょうか。自治体職員、福祉避難所を開設する施設職員、そして地域住民やボランティアの方々が、災害時すぐに連携を取り合えるネットワーク作りに期待したいです。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

災害はいつでも、どこでも、誰でも起こりうる事象です。防災をより身近に感じ、業種や分野を問わず、誰もが気軽にさまざまな体験や知識を共有できるサイトであってほしいと思います。
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