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内閣府政策統括官(防災担当)
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防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

【ぼうさいこくたい編】玉田誠司(たまだせいじ)

兵庫県福崎町役場総務課・主査(平成30年3月までは宮城県山元町役場総務課へ派遣)

主な活動地域
兵庫県 福崎町
最近の防災・減災活動

生年月日:1981年6月6日
出身地:兵庫県加古川市
最近の防災・減災活動:日本防災士会 兵庫県支部所属。現在、兵庫県福崎町から東日本大震災被災地への災害派遣として、宮城県山元町役場で勤務中。山元町では総務課危機管理班で防災等の分野を担当。

・「ぼうさいこくたい」の開催を通じて、感じられたことを教えてください。

いろいろな団体・企業における防災の取組があり、大変参考になりました。 全体を通じて、最終的にはひとりひとりの防災への意識高揚が重要だと思いますので、このような防災イベントを全国各地で行い、一人でも多くの人に防災に興味を持ってもらうことが重要だと思いました。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

防災を意識したきっかけは、兵庫県で2009年に発生した豪雨により避難途中の方が命を落とされた出来事だったかと思います。命を守るための行動のはずが命を落とすことになってしまったことから、防災とは何なのかを考えるようになりました。その後、防災の知識を得られたらとの思いのもと取得した防災士の活動を通して、様々なことを学び様々な方と出会い、本格的に防災を意識するようになりました。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

平成29年10月に襲った超大型の台風21号への対応です。町内での累積雨量が350ミリを超える中、満潮の時刻と重なったこともあって、冠水が至るところで発生したり、道路の陥没や斜面の崩壊等も多数発生したりしました。事前の準備が必ずしも十分ではなかったこともあったかもしれませんが、夜間に時間雨量30ミリを超える大量の雨が降ってきたこともあり、避難のタイミングや被害状況の把握に困難を極めました。改めて災害対応への難しさを実感しました。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

阪神淡路大震災では7割以上の方が近隣の方に助けられたように、「つながり」は、防災の活動以前に地域の活動が基本であると考えます。地域住民のコミュニケーションが希薄なところでは、住民同士の助け合いに支障をきたすことにもなりかねません。現在は、人が多く住んでいるにも関わらずつながりが希薄なところや、つながりは強いが人口の減少によりコミュニティーの維持が困難なところがあったりと、人口の偏在が防災活動にも影響を及ぼしているような気がします。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

これまで多くの方とよいつながりを持たせていただきましたが、東日本大震災の被災地である宮城県で知り合った方々とは、震災当時から現在までの様子や苦労、これからに向けての話を直接聞かせていただくことができ、防災面に限らず特につながってよかったと思っています。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関する全国のイベントや団体等の情報を一元発信できるのが特に強みだと思いますので、ポータルサイト的な役割を担っていただけたらと思います。これらが現在防災活動に従事している人や、これから防災に従事しようとする人の参考になってくれることを大いに期待します。
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