運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。

香川敬生(かがわたかお)

鳥取大学工学部・教授

主な活動地域
鳥取県 鳥取市
最近の防災・減災活動

防災に取り組むきっかけを教えてください。

小学校高学年で観たTV放送と映画の「日本沈没」の田所博士(いすれも小林桂樹)に刺激されて地球科学を志しました。共通一次試験(当時)では自学して地学で受験し,現在は大学で地球科学を講義する立場になっています。学生時代の1984年長野県西部地震,社会人になってからの1987年米国Loma Priieta地震,1995年兵庫県南部地震などの災害現場に立つことで,事前の少しの取り組みが事後の被害を大幅に軽減できることを実感しました。地震のしくみを理解して正しく恐れ,正しく賢く対策をとることを広く知って頂く必要性を強く感じ,講演や展示を通じて取り組みを続けています。防災士の取得と,ボーイスカウト活動に関わっていることも,自身の防災活動に影響しています。

活動の中で、一番のエピソード(うまくいったこと、いかなかったこと)をひとつ挙げてください。

強震観測システムに関わると,そこで地震が発生して記録が得られることが多いです… 1995年兵庫県南部地震の前から京阪神に産学共同で強震計ネットワークを構築するプロジェクトの現場実務を担当し,電話回線を通じた自動データ回収やポケベルによる伝達システムを1年前から稼働させていたことで,震源断層近傍での貴重な観測記録を得ることができました。 その後,JICA短期専門家として従事したトルコ共和国の強震観測システム整備では,帰国の1週間ほど後に1999年8月21日Kocaeli地震が発生し,記録を得ることができました。 鳥取県では自治体震度計に1秒パケット送信機能を追加して頂き,リアルタイム震度分布を作成して県と共有しています。2016年10月21日の鳥取県中部の地震(M6.6)には受信側のシステムが間に合いませんでしたが,2026年1月6日島根県東部の地震では直後の余震を含めて震度分府をモニターすることができました。

防災活動は「つながり」が重要です。現状の「つながり」で感じる課題を教えてください。

若い子育て世代に余裕がなく,地域のつながり活動が希薄になっていることが災害時の連携に懸念されます。私の住む町内会は2年に一度の氏神大祭への参加で,広い年代を通じた地域の緩い繋がりがまだ維持されています。このようなお祭りがどんどん廃れてゆく中で,防災をお祭り的なイベントとして体験・共有できるように取り組みたいと思います。

TEAM防災ジャパンのサイトへ期待することなどメッセージをお願いします。

まだまだ認知度は高くないと思われますので,広く周知して頂く仕掛けが必要でかと思います。鳥取県倉吉市での2026年度ぼうさいこくたいを盛り上げることで,一層の周知を図りましょう!
関連タグ
大学等研究機関