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防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

髙島眞治(たかしましんじ)

高松市石の民俗資料館 館長 、元高松市消防局長

主な活動地域
香川県 高松市
最近の防災・減災活動

生年月日:1956年3月18日
出身地:香川県高松市
最近の防災・減災活動:2016年(平成28年)3月に高松市消防局を退職し、同年4月から高松市石の民俗資料館の館長に就任後、毎年8月に親子防災教室を開催。
NPO法人「SONAE―NET(備えネット)」の理事として活動し、平成30年度・令和元年度には高松市共同企画提案事業が採択され、外国人旅行者のための防災の多言語解説書(チラシ)を作成し、市内の旅館・ホテル等に配布を行なった。

防災を取り組み始めたきっかけは?

1978年4月に高松市消防局に採用されて、消防職員として勤務していました。2004年(平成16年)8月に襲来した台風16号の高潮により高松市の沿岸部において甚大な被害が発生。また、同年10月には台風23号による豪雨により、春日川や本津川などの河川が氾濫し、大きな被害がありました。 初動対応や体制の遅れなどから、本市においても防災を担う専門部所が必要ということになり、2005年(平成17年)4月に、初代防災対策室長を命ぜられ、消防局から出向し、3年間高松市の防災活動に取り組みました。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

高潮被害や豪雨災害が発生した直後に新設された防災対策室には、苦情や要望が寄せられました。 高松市の避難勧告の遅れにより甚大な被害が発生したため、その損害について市が賠償するべきだという市民や自治会からの要請を始め、河川や防潮堤の嵩上げや雨水下水管などのハード面の整備とともに、自主防災組織の充実強化などソフト面の整備等、数多くの要望が寄せられたのです。 甚大な被害が発生した自治会に出向き、市の方針や進捗状況等について、何度も出前講座や説明会を行ったことで、損害賠償については取り下げていただきました。ただし、被害を受けた地域での防災意識は高まりましたが、その他の地域の防災意識の向上を図ることは、大変難しいと感じました。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

市民の防災意識をいかに高めるかが課題です。特にこれからの将来を担う子供たちへの防災教育が重要であり、また、学校・家庭・地域において子供たちを守る体制作りが必要です。 そこで、学校・家庭・地域がつながるよう、石の民俗資料館が地域の中核的な役割を果たすため、毎年親子防災教室を実施しています。起震車の体験乗車、救急処置法や災害時における心構えなど、体験教育を行うことで、想像力を養い、災害時に自ら考え自ら行動することができるよう、子供たちへの防災意識の向上を図っています。

ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

私自身、高松市にあるNPO法人の「SONAE―NET(備えネット)」の理事として活動しています。近年、高松市もインバウンドが増加しており、災害弱者である外国人旅行者への安全・安心を提供する必要があると考え、平成30年度・令和元年度に高松市共同企画提案事業に応募しました。この事業が採択されて、外国人旅行者のための防災の多言語解説書(チラシ)を作成し、市内の旅館・ホテル等に配布することができました。 長年ともに防災活動を行ってきたNPO法人「SONAE―NET(備えネット)」の中心的な役割を果たしている庵谷文博さんを紹介します。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

現在、日本において地震などの大規模災害は、いつどこで発生してもおかしくない状況です。危機的時代の態度と習慣は、まさかに備えることです。 親として家族を守りたい、地域の若者としてみんなで安全を守り抜きたい。災害時において子供たちが自ら考え自ら行動できる。このように主体的な自助・共助が実践できる防災意識の高い市民が数多くいることが重要です。 そのための活動や役割をTEAM防災ジャパンには期待しています。
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