運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

黒田千佳(くろだちか)

株式会社137 代表取締役
2012年事業構想大学院大学入学、2014年同修士課程修了。MIT Climate Colabメンバー、日本市民安全学会理事、Save the Baby Founder/Project代表、東京大学空間情報科学研究センター 協力研究員兼任

主な活動地域
東京都 全域
最近の防災・減災活動

出身地:横浜市
最近の防災・減災活動:2018年7月 倉敷市の被災地情報支援 音声応答システム提供(ボランティア支援)
<活動実績>
2014年2月 世界防災減災ハッカソンRace for Resilience 東京大会第1位
2014年7月 世界防災・減災ハッカソCode for Resilienceグローバルファイナリスト (主催 世界防災グローバルファシリティ(GFDRR))
2015年2月 横浜市金沢区と市民協働事業「クラウド電話を活用した災害等情報伝達強化事業」として基本機能(電話回線を活用した情報一斉送受信、データの自動収集)の実装テストを開始。横浜市長定例記者会見(平成27年2月18日(水)14:00~市庁舎2階応接室 ) 記者発表 http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/mayor/interview/2014/150218.html
2015年3月14-15日 第3回国連世界防災会議 パブリックフォーラム Asia Resilience Forumにてプレゼン

・防災に取り組み始めたきっかけは?

3.11の東日本大震災です。30年近く「安心・安全、教育支援」に関わる仕事や活動に携わってきましたが、「防災」というキーワードでの取り組みを考え直したのは、3.11がきっかけです。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

世界防災減災ハッカソンにエントリーしたことから、データ(数字)に基づいた仮説検証、ロジックの組み立て、災害弱者の課題の本質を考えさせられました。高機能で最先端のツールより、大規模な設備投資を出ずとも普段から誰もが手軽に活用している道具を生かすことの重要性に気づかせてもらい、電話を活用した「緊急時情報伝達・収集システム」に繋がりました。チャレンジからの多様な出会いや人の繋がりから、社会課題を解決するための事業構想を実現する協働事業へと、より実践的な学びの機会をいただけたことが、防災に関する新しい情報伝達・収集システムサービスのリリースにつながったと強く感じています。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「情報格差」の課題を感じます。誰一人取り残さないをテーマに、災害弱者でもある高齢者には、インターネットを活用したSNSやメールなどの活用が難しい方も多いことが見逃されがち。さらに、いかに情報を発信するだけでなく、情報を受け取った確認や状況の収集も「職員の負担を減らす必要」があります。情報格差による二次被害を減らすこと、即時性の高い情報収集方法での業務負担軽減も、中長期を見据えた防災活動・復興支援に必要なポイントの1つと感じます。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

①横浜市職員 石塚清香さん ・横浜市金沢区 記者発表資料(WEBサイト)http://www.city.yokohama.lg.jp/kanazawa/03houdou/2015/5covoice-press.html 2014年の防災減災ハッカソンのグローバル大会に進んだプロダクトに興味を持っていただき、ご連絡くださった彼女の視点は、常に市民のために、そして課題解決に向けたICTの利活用と実践でした。行政の枠を超え、ベンチャー企業と横浜市金沢区との協働事業を推進するハードルは高かったと思いますが、彼女が成し遂げたエネルギーの源は「市民のために」最後までぶれず、やり遂げる石塚さんに心から感謝しています。 ②神原咲子教授(高知県立大学) 災害看護・グローバルケアの人材育成を始め、防災減災には、地域のケア人材の育成とその地域に必要な情報(収集と可視化)の重要性を現場とともに学ばせていただいております。 ③ 事業構想大学院大学 恩師岩田ゼミの仲間とSave the Babyプロジェクトにご協力ご支援いただいた沢山の皆さん 構想の原点はここからでした。まだまだ課題や改良の余地が多くありますが、ここから学んだ様々なことを活かしながら、人の繋がりに感謝とともに、経済最優先より「幸せになるための安全・安心」を考え、生活者の目線で事業を生み出し、社会課題の解決に資する未来を作りたいとの思いから事業活動を未来へつなげていきたいと思っています。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

つながりから学べる、つながりをいかせる。TEAM防災ジャパンのオンライン基地は、このような地道なコミュニティ形成活動のつながりが、いざという時の備えとして大きな意味を持つことを強く感じています。「備えあれば憂いなし」これからも共に、つながりと継続をエンパワーメントに変えていきましょう!
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