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災害時こそ慌てずに 那覇市が模擬訓練/沖縄
沖縄県那覇市が各課に置いている防災推進員約80人による「災害に強いまちづくりプロジェクト研修」が7月27日、市銘苅の那覇市消防局であった。那覇市の近くでマグニチュード8.0の大地震が発生したと想定し、避難所運営ゲーム(HUG)を行った。研修は昨年度、職員が提案して庁内の優秀賞に選ばれたプロジェクトで、防災推進員全員を集めた研修実施は初めて。HUGでは45秒ごとに課題が出され、逼迫した状況で職員たちは迅速な判断が求められた。ゲーム後は「トイレが使用禁止になった時の対応は」「ごみ箱はどこに置いたか」など判断に迷ったケースを共有し、ほかの班の対応を学んだ。講師を務めた防災士の稲垣暁さんは、掲示板の貼り紙に情報の鮮度が分かるように掲示時刻を記入することや、到着順に紙に記した避難者名簿は照合しにくいため、並べ替えられるようにカードに記入することなどを助言。「優先度を決めるトリアージは人だけでなく、情報やニーズでも必要。スピードある判断や、住民の協力を得て一緒に対応する仕組みづくりも大切」と語った。【7月31日 沖縄タイムスより】