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【歴史・教訓】教訓普及後押し 熊本の団体、神戸の語り部と交流
熊本地震の被災地で、震災の語り部たちが記憶の継承に向けて動き始めた。2月上旬、益城町最大の仮設住宅「テクノ仮設団地」で暮らす被災者ら4人が兵庫県神戸市長田区を訪れた。企画したのは神戸大地域連携推進室学術研究員の山地久美子さん(災害社会学)で、阪神・淡路大震災後にまちづくりの専門家らで結成された「神戸復興塾」に参加し、熊本地震後は益城町などを訪ね、町職員向けの意見交換会で阪神・淡路の語り部について伝えた。テクノ仮設の自治会長でNPO法人「益城だいすきプロジェクト・きままに」代表の吉村静代さんは、今後、幼児から高齢者までそれぞれが感じた地震を記録に収めようと計画している。一方、山地さんは2年前から宮城県南三陸町や淡路市で開いてきた「全国被災地語り部シンポジウム」を、次回は初めて熊本市内で開くことにした。山地さんは「兵庫の被災経験が熊本の教訓になり、熊本の経験が兵庫の教訓になる。伝え合い、学び合いが未来の災害への備えとなるはず」と話している。【4月8日 神戸新聞より】