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【防災施策】台風21号 大阪湾内6割超「走錨」か 連絡橋衝突船含め
台風21号が今月4日に近畿地方を通過した際、大阪湾に停泊していた51隻の船舶のうち、6割を超える33隻がいかりを下ろしたまま強風で流される「走錨(そうびょう)」を起こしていた可能性の高いことが、若林伸和・神戸大大学院教授(航海学)の分析で明らかになった。第5管区海上保安本部は台風などの荒天時、走錨による事故を防ぐため、関空島から5.5キロ以上離れた海域に避難するよう推奨している。若林教授によると、この日、5.5キロ圏内には約10隻がとどまり、関西国際空港の連絡橋に衝突した宝運丸を含む4隻が走錨したとみられる。若林教授は、台風21号は過去の台風と比較できないほど強い勢力で、走錨した船同士が衝突する危険性もあったと指摘。「大阪湾ではなく、(西側の)播磨灘などに避難すべきだった」と訴えた。5管が推奨する避難海域についても十分周知されていなかった可能性があり、「避難に関するルール作りが必要だ」とも問題提起した。【9月19日 毎日新聞より】
▼第5管区海上保安本部 巨大地震・津波発生時の船舶の安全対策について
http://www.kaiho.mlit.go.jp/05kanku/contents/files/file/html_top.pdf