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【普及啓発】地下の「湖成層」起因か 阿蘇谷西側、熊本地震の大規模陥没

熊本地震により阿蘇谷の西側一帯で生じた大規模な陥没について、水を多く含む粘性土の「湖成層(こせいそう)」に起因する可能性が高いとする見解を、専門家グループがまとめ、17日夜、熊本県阿蘇市であった住民説明会で報告した。湖成層はカルデラが湖だったと推定される約9千年前に堆積。全国に分布するが、地震で陥没を引き起こした事例は近年で珍しいということである。安田進・東京電機大名誉教授(地盤工学)によると、地下20~40メートルにある湖成層はケイ藻や火山灰が堆積してでき、多くの水分を含む。通常は硬いが、大きな地震の揺れで堆積した成分が壊れると、水分が出て急激に軟らかくなる性質を持つ。解析によると、湖成層は本震で、砂地盤で起こる液状化のように変形。上層の地盤が北側へ引っ張られ、陥没や隆起が生じた可能性が高いということである。安田名誉教授は、くい打ちや拡大防止のため地割れをふさぐことなど、宅地復旧の注意点を指摘した。【12月19日 熊本新聞より】