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【災害想定】阿蘇中岳、噴火1年 活動低調も油断できず ガス放出量は減少もマグマだまりの変動注視/熊本
昨年4月に火山活動が活発化した阿蘇中岳第1火口の噴火から、1年が過ぎた。現地観測を続ける京都大火山研究センターの大倉敬宏教授は「現在の火山活動は低調だが、マグマだまりの変動次第でマグマの破片やしぶきを間欠的に噴き出す『ストロンボリ式噴火』や、地下水が熱せられて爆発を起こす『水蒸気噴火』の可能性も考えられる」と説明する。大倉教授によると、今年2月中旬から、噴火につながるマグマの上昇を示す火山性微動とガス放出量は低調。最高700度だった火口温度も300度にまで下がった。4月に入ってからのガス放出量は1日1500~1900トンで推移し、活動は落ち着いている。大倉教授は「今後の活動は見通せず、長期化するかもしれない。必要以上に警戒する必要はないが、油断はできない」としている。【4月20日 熊本日日新聞より】
▼気象庁 阿蘇山の活動状況
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/503.html