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【災害想定】薄くもろい岩盤影響か 県中部震源 震度1以上22日以降57回

長野県松本市安曇付近を震源とする地震が相次ぐようになって28日で1週間となる。気象庁によると、有感地震は22日以降、1日4~16回発生している。同市安曇の上高地一帯では、1998年に群発地震が発生。同年8月3日~11月3日の93日間に有感地震は、最大震度5弱の1回を含め計228回に及んだ。信州大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)は、今回の地震は98年の震源とほぼ重なると指摘し「有感地震はしばらく続く」。98年は登山道で多数の落石が発生しており、「上高地一帯の山は石が不安定で、注意する必要がある」とする。信大の塚原弘昭名誉教授(地震学)は、今回の震源一帯には焼岳などの活火山があり、地下の温度が高いことから岩盤が薄くてもろいと指摘。「海洋プレートの沈み込みにより、日本列島に加わる力が集中しやすいため地震が起きやすい」とする。ただ、今回の震源は県内を縦断する「糸魚川―静岡構造線断層帯」からは距離があり、「大地震に発展するとは考えにくい」としている。【4月28日 信濃毎日新聞より】
▼長野地方気象台 令和2年4月22日からの長野県中部の地震活動について(第2号)
https://www.jma-net.go.jp/nagano/jishin_kaisetsu/20200423_2.pdf