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【技術・仕組】三菱電機、レーダー衛星で防災 豪雨の浸水把握
三菱電機は2022年をめどに、レーダー衛星の観測データを使った防災サービスを実用化する。災害発生の前後のデータから豪雨時の浸水域を把握したり、時系列データから地盤沈下などの災害リスクの高い場所を検出したりする。既に複数の地方自治体や政府機関と実証実験を進めており、分析内容の評価を進めて実用化につなげる。防災サービスに使うレーダー観測技術は、三菱電機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注して設計・製造した陸域観測技術衛星「だいち2号」のものを使う。7月上旬の熊本県などの豪雨の前後の観測データを分析したところ、球磨川の氾濫で浸水した地域を把握できたという。サービスの展開にあたっては、定期的な観測データからわずかな地盤の沈下などを検出し、災害を未然に防ぐインフラ監視も手掛けたい考えである。【7月28日 日本経済新聞より】