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【地域防災】停電予防伐採、静岡県内で本格化 自治体と事業者連携強化
台風による倒木などが原因で発生する大規模停電を未然に防止しようと、静岡県は本年度、電線などを断線させる恐れのある樹木を除去する「予防伐採」の推進に向け本格的に動きだしている。台風シーズンを前に、7月下旬には予防伐採を図るため、県東部地域局が東部14市町や電力・通信事業者でつくる連絡会を初開催した。県は東部地区を皮切りに、今後全県で連絡会を開く方針。予防伐採には時間や予算がかかるため、県東部の市町で予防伐採を実施した事例はまだ少ないという。また、電柱や電線などの配電設備がある場所は、国や県、市町の官公有地より、民有地の方がはるかに多く、民間の理解や協力も欠かせない。県は連絡会を通じてこれまで交流機会が少ない自治体と事業者を結び、円滑な予防伐採につなげていくという。事業者の伐採に当たっても、自治体が土地所有者や自治会などとの調整役を担うよう要請していく。東部地域では、予防伐採が必要とされる箇所が少なくとも70カ所挙がっているという。停電対策の必要性が高い箇所からの事業化が求められる。県担当者は「各市町の実情に合わせた方法を検討し、継続的な取り組みにしたい」と話す。【8月23日 静岡新聞より】