組織的・本格的な防災遺構等の活用の取組 その1
1.遺構等 | 伝承 |
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2.都道府県 | 山口県 |
3.災害種類 | 津波 |
4.発生年代 | 江戸時代後期 |
5.活用方法 | 地域活動、学校 |
6.年齢層 | 小学生低学年・高学年 |
1.場所・活用主体
- 山口県 周防大島町
- 活用主体は、周防大島町立城山小学校
(出典:マピオン)
2.活用した災害遺構等
- 江戸時代の安政南海地震(1854年12月24日)の津波の、津波伝承を聞き取りと、津波伝承の地の見学。具体的には次のとおり。
- 「タコぎし」:住民の祖母の伝承で、津波で運ばれたタコが石垣に張り付いていた。23.5mの箇所とのこと。
- 「外入郷(とのにゅうごう)のほこらと安政南海地震津波到達碑」:小高い盛り土の上に古い瓦焼の祠(ほこら)があり、伝承でその近くまで津波が到達したとのことで、祠はその標(しるし)として大切に守り続けられている。平成25年に自治会及び有志が「安政南海地震津波到達碑」と説明版を設置。
- その他、6つの伝承、伝承の地を調査。
(出典:同校の防災教育チャレンジプランHP発表資料)
3.活用の内容
- 学習成果を、地域伝承の子ども行事である「亥の子」で唄える「かぞえ唄」にまとめ、発信した。
- 「かぞえ唄」の遊びの種類や唄い方を全学年で工夫し、「子守歌」の唄い方も加えてCD化した。
- 小冊子『瀬戸内海でもご用心』を作成、「かぞえ唄」CDを付けて頒布した。
4.活動の成果
- 「津波伝承を聞く会」を公開実施し、周防大島に伝わる津波伝承8か所を発見、情報発信した。
- 山口大学理学部と連携した津波伝承地2か所のバス見学を公開し、地震津波の伝承を広く知らせた。
- 知識や経験を踏まえて総合的な避難訓練を実施し、避難先・引き渡し・備蓄等を改善した。
- 2014年度「防災チャレンジプラン」の実践団体に選ばれる。
(出典:同校の防災教育チャレンジプランHP発表資料)
5.活動を支援した主体
小学校の教員、大学、地域の災害遺構等の所有者
6.参照先
防災教育チャレンジプランHP
http://www.bosai-study.net/2014houkoku/plan.php?type=1&no=10
防災教育チャレンジプランHP発表資料
http://www.bosai-study.net/2014houkoku/plan.php?type=1&no=10