リレー寄稿
地域防災の担い手をご紹介
梅村健二(うめむらけんじ)
幸田町役場防災安全課
- 主な活動地域
- 愛知県 幸田町
- 最近の防災・減災活動
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2023年10月 東京都 千代田区 内閣府本府行政実務研修(防災担当 普及啓発・連携)
https://www.cao.go.jp/
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防災を取り組み始めたきっかけは?
防災安全課への配属がきっかけとなり、防災に対する職務を通じて、平時の取組みや協働がいかに大切かを知ることができました。また、同時に、様々な方とのつながりができました。今後もそのつながりを大切にしつつ学ばさせていただきながら、防災に取組んでいきます。ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
令和4年10月~12月の3か月間、内閣府において防災OJT研修として内閣府防災での業務に携わりました。期間中、ぼうさいこくたい2022や総理官邸にて開催された防災推進国民会議、避難生活支援モデル研修など幅広い業務に携わり、その中で令和4年台風15号で甚大な被害のあった静岡県の災害ボランティアセンターを訪れ、初めて実際の災害現場を目の当たりにしました。社会福祉協議会やボランティアの方々の活動、被災地への各分野からの応援など復興に協働して取り組む姿勢にとても感銘を受けたのを覚えています。近年、全国各地で毎年のように甚大な被害が発生しています。「防災」は一人では何もできません。「できることは自分でやってみる」という「自助」、「家族、地域でお互いに助け合う」という「共助」、そして「公助」を組み合わせることにより地域全体で防災意識を高めることで、いざというとき必ず大きな助けに繋がると研修を通して強く感じました。防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
防災担当として、住民に様々な研修会を実施する中で伝えたいことは、災害が起きたときに災害を自分のこととして捉え、自分の命は自分が守るという意識をひとりひとりが持っていただくことです。そのために防災をどう「伝える」かで、ひとりひとりの防災意識が変わると感じます。ぼうさいこくたい2022では様々な先進の防災ブースがある一方で、紙芝居で防災を伝えるブースもありました。感情が入り臨場感のある紙芝居は、見ていた子ども達みんなが見入っていました。新しいことに目を向けがちですが、防災を「伝える」には、あらゆる手法があるのだと改めて感じました。今後、住民を巻き込みながら防災をどのように落とし込んでいくか、効果的な手法を模索しながら防災啓発活動に取組んでいきたいと考えます。