運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2020年度 愛知県立豊橋特別支援学校

プラン名 とよまつ学(まな)防災(ぼうさい) ~地域・家庭・学校の防災の和~
プランの対象 小学部・中学部・高等部
目的

児童・生徒と職員がともに防災について学び、自然災害等の危機に際して自らの命を守り抜く力、自ら考え行動できる力を養うことが目的。肢体不自由の特別支援学校ならではの防災教育に取り組んできたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ZOOMによるリモート授業にも挑戦。これまで難しかった遠方の学校とも「つながり」をもつ。また、災害の発生した場所とリモートでつないで、現場の「いま」を知る。※「とよまつ」は学校のマスコットキャラクター。行事名などにも使われ、子どもに親しまれている。

内容

・新型コロナ禍での避難所生活について学ぶため、静岡大学の藤井基貴研究室とZOOMで結び、大学生と本校児童生徒とのリモート授業を実施する。
・岐阜県で発生した豪雨被害について調べるため、岐阜県立大垣特別支援学校とテレビ電話で結んで現場の声を聞く。大垣特別支援学校とは、テレビ会議システムで防災授業交流も実施する。
・シェイクアウト訓練や、全校で一斉にそれぞれの防災学習に取り組む「とよまつ学防災の日」を実施。すべての実践学級・グループで「まとめ」を記録する。

成果

①静岡大学の藤井基貴研究室や岐阜県立大垣特別支援学校と、リモート授業を実施することができた。また、埼玉県立日高特別支援学校の防災体験プログラムに参加。新型コロナ禍で、オンラインの会議シシステムを利用して、必要な時に、必要な情報を得ることができた。
②リモート授業を実施する過程で、災害時に要援護者となる本校の児童生徒について知ってもらうことができた。肢体不自由特別支援学校の生の声を発信することが大切だと気づくことができた。
③「とよまつ学防災の日」で、シェイクアウト訓練と全校で一斉に各学級・グループの防災実践を行った。全ての実施グループで実践内容を記録、まとめることができた。
④寄宿舎で防災ミニキャンプを実施。ダンボールベッド作りなど、感染症に配慮した防災学習を行うことができた。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は、肢体不自由を対象とする小学部、中学部、高等部からなる特別支援学校である。近年障害の重度重複化、多様化が進み、日常生活での活動範囲が限られる児童生徒が増えている。激甚災害に備えて、備蓄食を児童生徒の実態に合わせて7日分備えている。防災訓練を継続的に取り組むことで、児童生徒たちが主体的に自分の身を守る行動ができるようになってきている。平成31年1月には、ユネスコスクール加盟申請を行い、ESD活動の一環に防災教育を位置づけ学校全体で防災体制を整えている。

連絡先 0532-61-8118