運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。

森田 克彦(もりたかつひこ)

牧之原市・危機管理監

主な活動地域
静岡県 牧之原市
最近の防災・減災活動

防災に取り組むきっかけを教えてください。

行政職員になって35年になります。気が付けば、一番長く携わっていたのが防災でした。 牧之原市は海も山もあり、災害への備えは昔から欠かせません。実際に災害対応を経験する中で何度も感じたのは、起きてからでは間に合わないことが思っている以上に多いということです。避難所運営も情報伝達も、準備していたことは必ず役に立ちますし、足りなかったことはそのまま課題として残ります。その繰り返しの中で、防災は特別な時ではなく日常の積み重ねなんだと考えるようになりました。

動の中で、一番のエピソード(うまくいったこと、いかなかったこと)をひとつ挙げてください。

令和7年9月5日の竜巻災害です。 地震や台風への備えはしてきましたが、あの日の被害はこれまで経験したことのないものでした。発災直後は被害情報が次々と入りましたが、被害の大きさは分かっても全体像がなかなか見えない。どこまで被害が広がっているのか把握しきれない状況が続きました。 そんな中で印象に残っているのは地域の皆さんの動きです。自主防災組織の方々や近隣住民の皆さんが、誰かの指示を待つことなく自然に声を掛け合いながら動いていました。計画はもちろん大事です。でも最後に地域を支えるのは、やはり人なんだと、あの日あらためて感じました。

防災活動は「つながり」が重要です。現状の「つながり」で感じる課題を教えてください。

今、一番考えているのは、地域の中で当たり前に続いてきた助け合いをどう次の世代につないでいくかです。 自主防災組織を支えてくださっている方々の高齢化は進んでいますし、人との関わり方も以前とは変わってきました。ただ、災害が起きた時に最初に支えになるのは、行政より先に近所の人であることが少なくありません。私はこれまでの災害対応の中で、その場面を何度も見てきました。 だからこそ、防災は設備や制度だけでは成り立たないと思っています。この先、その思いをどう若い世代へ伝えていくかが大きな課題です。

TEAM防災ジャパンのサイトへ期待することなどメッセージをお願いします。

災害対応をしていると、自分たちの地域の中だけでは気付けないことがたくさんあります。私自身も他地域の経験や工夫から学ばせてもらったことが数多くありました。 TEAM防災ジャパンには、成功事例だけでなく、悩んだことやうまくいかなかったことも含めて率直に共有できる場であってほしいと思います。そうした経験の積み重ねが、次の備えにつながっていくはずです。
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