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熊本地震 震災関連死の難病女性、福祉避難所の存在知らず/熊本
熊本地震後に急性心不全で死亡し、熊本県が震災関連死とみられると発表した同県氷川町の稲葉恵子さんは、歩行が困難で転びやすい進行性核上性麻痺という難病を患いながら車中泊を続けていた。阪神大震災後、全国の自治体では高齢者や障害者らを対象にした福祉避難所の指定が進んでいる。人口規模の小さな氷川町は今回、指定をしていないが、26日までは町内5カ所の避難所のうち3カ所について、高齢者や障害者を優先し、ニーズに応えるようにしていた。しかし、家族もその存在を知らず、難病のため避難所での寝起きは難しいと判断して車中泊を続けていたという。立木茂雄・同志社大教授(福祉防災)は、「今回のケースでは、居住地外に避難した結果、住所地の自治体が把握できなかった可能性もある。同様の悲劇を防ぐには、自治体が当事者と一緒に個別の避難支援計画を作り、いざという時どこに避難するか決めておくことが大切だ」と話している。【5月7日 毎日新聞より】
▼内閣府 福祉避難所の確保・運営ガイドライン
http://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_hukushi_guideline.pdf