運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2010年度 なでしこ防災ネット

プラン名 災害時の水の確保「生活と水」秦野盆地湧水群非常時活用マップ作成
プランの対象 大学・一般の部
目的

 炊事、洗濯、入浴、水洗トイレの水など、飲料水の確保と同様に、生活用水を確保すること、その手段を確立しておくことは重要なことであると考え、湧水・井戸を現況把握した防災マップを連携12団体、障害者、中・高校生らと作成し、地域防災に役立てる。また、点訳し、点字マップも作成して視覚障害者や施設などに配布する。防災意識の啓発や家庭での備えなど家族の防災力の向上から災害に強い社会づくりに結びつける。
作成したマップを使っての出前講座や「災害時協力井戸湧水の家」の看板設置運動、保全活動等を行うところまで活動を展開する。秦野市は豊富で良質な湧水が多い。地の利を活かしたプラン。

内容

・湧水箇所、水場を現況把握した防災マップを作成する。点訳し、触地図も作成する。
・湧水・井戸水調査会の設置
秦野市立西中学校、地域住民、連携12団体、行政などから調査会を作り、湧水、井戸水、水場探し調査のリーダーとしてマップ作成活動を展開する。
・調査資料をもとに、生活用水を確保すること、その手段を確立しておくことの重要性や水資源環境の保護や維持する意識への学習会や講演会(手話付)、フィールドワーク、ワークショップなどを実施する。

成果

・「もしもの時の災害時協力井戸・湧水マップ」ができた。
 1/15 の防災講演会時に参加者の声を防災マップに反映しようと公開したところ、登録件数が少ない幾つかの自治会が「水」対策を真剣に協議検討するようになった。問題点の明確化やその解決方法の検討や対策を地域住民が本格的に開始したことは予想以上の展開となった。
・参加者から新たに災害時協力井戸に登録申請が3件あった。
・中高生がボランティアとして水に対する意識調査、見学会、井戸・湧水現地訪問調査に80名参加してくれた。回を重ねるうちに受け身ではなく、積極的に考え、地域へ自主的に働きかけるように成長した。
 地域への理解も深まり、防災教育のみならず、環境教育にもつながった。
・本事業をすすめることにより、より広域の地区との連携も構築され、多くの中高生に防災への意識・関心が生まれ、生徒自身が、災害発生時に共助の担い手となることへの意識付けができた。
・地域や行政、専門家との連携は、一度繋がりができるとその繋がりがさらに広がっていくことがわかった。
・災害ばかりでなく、恵みを学ぶことで、防災への取り組みが変わることがわかった。

【製作物】
もしもの時の防災時協力井戸・湧水MAP.pdf
もしもの時の防災時協力井戸・湧水MAP2.pdf
得意技生かし防災力を高めようわが町をもっと素敵なところにDVD表紙.pdf
(触図)もしもの時の防災時協力井戸・湧水MAP.pdf
(点訳)得意技生かし防災力を高めようわが町をもっと素敵なところに.pdf
(点訳)災害マップ.pdf
(点訳)もしもの時の防災時協力井戸・湧水MAP.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

秦野市を拠点に平成17年8月から防災士を中心に活動を開始し、メンバーは10名。女性への防災の知識と意欲を高め、災害時要援護者である地域の高齢者や子どもにとっての安全・安心な町づくりをめざしている。これまで、女性が地域防災に果たす役割をしっかりと認識するために「女性の視点で防災対策日ごろの備えと地域の絆」をテーマに講演・講習・実習活動を行政、地域と連携・協力して推進してきた。日ごろの災害への備えと工夫をまとめたリーフレット「女性の視点からの防災対策」作成。非常食パッククッキングレシピ集を作成中。

連絡先 090-6941-7303