運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2014年度 周防大島町立城山小学校

プラン名 地域を見つめ、生きる力を育む防災教育
プランの対象 小学校低学年の部・小学校高学年の部
目的

過去の伝承を掘り起こし、経験のない地震津波を児童や大人に我がことと意識させる出会いの提供。
南海トラフ地震津波防災を、西日本の地域伝承子ども文化「亥の子」に重ねて伝える全国初の取組。
実践の底に流れる、民俗学者宮本常一に学んだ「歩く・見る・聞く」の手法とふるさとへのまなざし。

内容

地域の津波伝承を聞き取り、見つける。津波伝承の地を見学し、地域の防災実相を感じ取る。
地域に公開しながら、専門家や体験者から地震津波について学ぶ。
体験と学習を、避難訓練や備蓄などの備えに反映し、「生きる力」を高める改善を行う。
チャレンジのまとめを、防災文化として昇華させ、「生きる力」を受け継ぎ伝え広める。

成果

「津波伝承を聞く会」を公開実施し、周防大島に伝わる津波伝承8か所を発見、情報発信した。
山口大学理学部と連携した津波伝承地2か所のバス見学を公開し、地震津波の伝承を広く知らせた。
山口大学理学部の公開出前授業「周防大島を襲う大地震と津波」を実施し、防災意識を一層高めた。
東北大学災害科学国際研究所の減災授業と公開講座を実施し、東日本大震災の教訓を直接教わった。
上記の知識や経験を踏まえて総合的な避難訓練を実施し、避難先・引き渡し・備蓄等を改善した。
島嶼部での緊急時の水の確保を工夫し、保護者の協力を得て1人1Lの飲用水の常備を始めた。
学習成果を、地域伝承の子ども行事である「亥の子」で唄える「かぞえ唄」にまとめ、発信した。
「かぞえ唄」の遊びの種類や唄い方を全学年で工夫し、「子守歌」の唄い方も加えてCD化した。
チャレンジのまとめとして小冊子『瀬戸内海でもご用心』を作成、「かぞえ唄」CDを付けて頒布した。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

・学校は、瀬戸内海で3番目の大きさの周防大島の中ほどに位置する。
・校区や島内に20m級の津波遡上を伝える伝承が複数ある。
・2012年度山口県教委「実践的防災教育(地震・津波)」の推進校となる。
山口大学教授の出前授業、避難訓練およびフィールドワークを実施。防災カルタを作成。防災キャラクタを公募。
・2013年度も津波避難訓練を継続し、地元音楽家と防災歌も作成した。
「ぼうさいのうた」をCDで配布。校区自治会が「津波到達碑」を建立。
・マスコミの取材に積極的に対応し、防災教育の取組を継続して広報する。

連絡先 0820(78)0016