運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2016年度 宮城県多賀城高等学校

プラン名 東日本大震災の教訓を全国につたえる,世界につたえる
プランの対象 高校生、地域住民
目的

東日本大震災から約6年が経過し,都市型津波に襲われ,188名の犠牲者を出した多賀城市でも,津波痕跡の消失とともに被災の風化が進んでいる。近年,本校へは県内外の高校生や訪日者の訪問が増え,これらの交流の中で,各地での防災・減災に関する情報交換を行う期待が高まってきた。そこで,全国の防災・減災に取り組む高校生たちと,未来の「人とくらしを 守る」交流事業を実施し,その成果を国内外の高校生等に伝えることに重点をおいた。

内容

平成29年3月4,5日に県内外の高校生との防災・減災フォーラム「東日本大震災メモリアル day」を開催する。フォーラムの内容は,

 ①基調講演 ・・・講師:東北大学災害科学国際研究所 教授 佐藤 健 氏
 ②活動報告 ・・・各学校からの防災・減災に関する活動報告
 ③ポスター発表 ・・・ポスターセッション
 ④ワークショップ・・・「もし24時間前に戻れたなら・・・」
 ⑤交流会 ・・・参加生徒同士の交流会
 ⑥被災地見学 ・・・七ヶ浜・多賀城被災地見学

を予定している。そこでの発表や進行に向けて,本校では,津波波高標識設置活動やワークショップのファシリテーターの養成などの準備を行っている。

成果

【災害実態調査】
「津波波高標識設置活動」において,津波痕跡の消失による地域からの聴き取りを企業まで拡げて実施することができた。これにより,聴き取り調査を地域住民と企業で行えることになり,活動の幅が広がるとともに, 企業が行ってきた防災への取り組みや地域貢献を聞くことで,今後の防災活動への参考にすることができた。

【ワークショップとファシリテーター養成】
フォーラムにおけるワークショップのファシリテーターを養成するために,近隣大学の教授や学生を講師に招き,養成講習を実施することができた。この活動を通じて,ファシリテーションのスキルを身に付けるとともに,主体性を身に付けることができた。

【東日本大震災メモリアル day】
フォーラム開催が3月のため,実施後の成果を報告することができないが参加校相互の防災・減災活動やワークショップ,交流会における意見交換を通して,地域社会の防災・減災の担い手を養成することができると考えられる。

報告資料 報告書
団体紹介

本校は仙台市北東部に隣接する多賀城市に立地しており、平成28年4月に全国で2例目となる防災系学科「災害科学科」を開設する。本校は全学でESDの考えに基づき、①防災教育、②自然科学教育、③国際理解教育を柱とした防災・減災教育に取り組んでいる。特に①や③については、生徒の自主的な取組として、津波波高表示活動や被災地案内国際ボランティア活動などを行ってきた。「人とくらしをまもり」「持続発展可能な未来を創る」人材の育成を目指す学校として様々な教育活動を展開している。

連絡先 022-366-1225