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2023年度チャレンジプラン団体の紹介「2023年度 活動報告会の様子」

実践団体の紹介
防災教育交流フォーラムの様子

2024年2月10日(土)、WEB開催(Zoom)にて「2023年度防災教育チャレンジプラン活動報告会」が行われました。

当日は、2023年度に活動を行った実践団体11団体の発表と、2024年度に採択された実践団体12団体を中心とした意見交換会が行われ、とても有意義な報告会となりました。
下記に、活動報告会での様子をご報告いたします。

■開会挨拶

林 春男 実行委員長(京都大学 名誉教授)
開会では、林 春男 実行委員長(京都大学 名誉教授)より、「この1年間11の団体の皆さんにいろいろな実践をしていただいて、今日はその成果を聞かせていただく機会になります。
今年は1月1日から能登の地震があり防災についてはいろいろなところで関心が高まっているところです。
このプロジェクトそのものはもう少し将来を見据えての話になりますが、これまで1年間の実践の成果が実を結ぶように良い会になる事を期待しております。」とご挨拶をいただきました。

上村 昇様(内閣府大臣官房審議官(防災担当))
上村 昇様(内閣府大臣官房審議官(防災担当))より、「年明けに発生しました最大震度7の令和6年能登半島地震によりまして亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。
今年で20回目の節目を迎えた防災教育チャレンジプランは防災科学技術研究所や文部科学省と連携し、全国各地の防災教育に取り組む地域や学校など350以上の活動をこれまで支援してまいりました。
我が国は地震、津波、大雨、台風、火山噴火、豪雪など様々な自然災害を受けやすい環境にあり、特に風水害についてはこれまでよりも激甚化、頻発化する傾向にございます。
このような災害への備えには公助は元より国民一人一人が自らの命は自らが守る「自助」、地域で助け合う「共助」これらを組み合わせることが必要であり、こうした自助、共助の力を育むため学校、地域、家庭が協力しあい防災教育を推進することがますます重要になっております。
またこの20年の間には学校ではICT教育が進められ子供たち全員がタブレットを使用して学習するスタイルが定着しております。
今後はデジタル技術など活用した防災教育にもより力を入れていく必要があると考えております。
皆さまの取り組みが防災教育を進めるためのヒントとなりまして広く活用されるようになれば大変うれしく思います。」とご挨拶をいただきました。

■2023年度 実践団体発表

2023年度防災教育チャレンジプランに取り組んだ11団体から、防災教育交流フォーラムの際に実行委員会から指摘のあったアドバイス等を活動につなげ、1年間の実践活動をとりまとめた最終報告を発表していただきました。

当日は、審査委員会による評価、表彰も執り行われました。今年度の防災教育大賞には、「東京都立調布特別支援学校」が選ばれました。
また、防災教育優秀賞には、「泉南市立西信達中学校」、「出張!ふれあいルーム」が選ばれ、防災教育特別賞には、「下北BOUSAIネットワーク(むつ市内4校合同プロジェクト)」、「兵庫県立明石北高等学校」が選ばれました。
記念撮影風景
記念撮影風景

防災教育チャレンジプラン審査委員会 渡邉 正樹委員長(東京学芸大学 名誉教授)
表彰式では、防災教育チャレンジプラン審査委員会 渡邉 正樹委員長(東京学芸大学 名誉教授)より、「まずは審査委員を代表しまして1月1日に発生しました令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げるとともに被災された全ての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
さて、各賞を受賞された団体の皆さまいずれの団体も斬新で個性にあふれ意欲が感じられる大変すばらしい内容でございました。
是非今後も活動を続けられ皆さまの実践が多くの方々の防災減災に繋がればうれしく思います。
また惜しくも受賞を逃した団体の皆さまにおかれましても効果的な取り組みを実践しており将来性を感じるものも多くございました。
引き続き他団体の事例やアイデアを取り入れて、より充実した防災教育に取り組んでいただくことを期待しております。」とご挨拶をいただき、受賞した団体へのコメントを述べていただきました。

※受賞団体一覧はこちら

下記(YouTube)にて、発表当日の模様を映像をご覧いただけます。
2023年度活動報告会 – YouTube

■2024年度 実践団体発表・意見交換会

2024年度実践団体に選ばれた学校、地域組織・団体など12団体が作成した取組プランの発表動画をもとに、参加者で意見交換会が行われました。
❊採択された団体一覧はこちら

下記(YouTube)にて、2024年度実践団体の発表を映像でご覧いただけます。
2024年度防災教育チャレンジプラン/プラン概要発表 – YouTube

最後に、林 春男委員長より閉会の挨拶として、
「2023年度で11団体、2024年度で12団体の皆さんにご参加いただいて実りある会になったと思います。
2023年度で各賞を受賞された団体の皆さん本当におめでとうございます。
これまでの努力が実ったのだというふうに考えています。
2024年度団体はブレイクアウトルームでいろいろご議論いただきましたが来年の皆さんのチャンレンジを期待しております。
今年の1月1日の能登の地震を見ていて非常に強く感じているのは人口減少の厳しさです。
奥能登と言われる2市2町は2000年の時におよそ9万人の人口がいました。
今は6万人を切るところまできていてこれが2045年には3万人になると言われています。
それは年齢構成もあるので生産年齢人口、社会の担い手の人たちは2000年の時は5万人が2045年には1万人の8割減になります。
それから15歳以下の子供たちは2000年の時は1万人だったのが2045年には1700人になると言われています。
若い人たちが急速に減っていっているという非常に重たい現実があるわけです。
一方でこの先南海トラフ地震をはじめ非常に大きな国難級の災害に見舞われると言われている中で、これを乗り越えていかなければならないと考えると若い人たちに頑張ってもらわなければなりません。
しかし現在教科教育の中に「防災」はありませんのでいろいろな形で創意工夫をして若い人たちに防災力を高めてもらう必要があると思います。
そういう意味ではチャレンジプランの果たす役割というのはこれからももっともっと大きくなるのではないかというふうに思います。
今年は防災教育チャレンジプランが今の形になって20年目になり、これまで20年間実行委員長を務めさせていただきましたがチャレンジプランをさらに発展してもらうために若い人たちに引き継いでもらわなければいけないと思いますので、今年度で実行委員長を退任させていただきたいというふうに考えています。
本当に長い間ご支援を頂きまして深く感謝を申し上げます。御礼の言葉としてそれを最後の総括とさせていただきます。どうもありがとうございました。」とお話しいただきました。

2023年度の実践団体の皆さま、本年度の活動にご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。
サポーターとして今後も防災教育チャレンジプランにご協力をお願い申し上げます。
また、2024年度の実践団体の皆さま、これから一年間、どうぞ宜しくお願いいたします。

【防災教育チャレンジプラン事務局】