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蔵王山 人工地震起こし噴火予測の手がかり探る/宮城・山形

東北大学の研究グループが、気象庁などと連携し、宮城県と山形県にまたがる蔵王山で、ダイナマイトを爆破して人工的な地震を起こし、噴火を予測する手がかりを探るための調査を22日に行った。調査では、爆破による揺れで生じる「地震波」を、山に設置したおよそ150個の地震計で観測。「地震波」は、山の内部を伝わる際、水の中を通過すると、遅れて伝わったり波形が変化したりするため、地震計のデータを集めて解析すると、地下およそ2キロまでの比較的浅い領域で、熱水のたまっている位置や通り道、それに分布している状況などが推定できるという。こうした調査は全国の火山で行われているが、蔵王山では今回が初。東北大学の地震・噴火予知研究観測センターの三浦哲教授は、「熱水の位置を把握することは、次に水蒸気噴火がどこで起きるのかを予測するための重要な手がかりになる」と話していた。【10月22日 NHKニュースより】