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「蛇籠」の耐震性評価 つくば、防災科研が公開実験

鉄筋製の籠に石を詰めた土木資材「蛇籠(じゃかご)」の耐震性を評価する公開実験が22日、つくば市天王台の防災科学技術研究所で行われた。2015年のネパール大地震を受け、現地で多く使われる蛇籠の耐震性を高める方法を確立し、現地に提供することとしている。蛇籠は各1メートルの立方体の鉄筋籠で、中に石を詰めて積み上げることで道路の擁壁として使われ、土砂崩れを防ぐことができる。実験は大型耐震実験施設で行われ、昨年6月以来3回目で、これまで蛇籠を階段状に積むと耐震性が上がることを確認している。この日は蛇籠の数を前回の倍に増やし、土砂の前に高さ、幅とも各3個、2列で計18個を積み上げ、震度5弱〜6弱相当の揺れを3回加えた。その結果、崩れは少なく、高い耐震性が得られることを確認した。防災科研の中沢博志主幹研究員は「工夫で耐震性が高まるという考え方を提供したい」と話した。【6月23日 茨城新聞より】
◆国立研究開発法人防災科学技術研究所「蛇籠を用いた擁壁構造物と耐震性評価手法の開発公開実験」
http://www.bosai.go.jp/press/2017/pdf/20170608_01_press.pdf