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【地域防災】コロナ禍の避難は「勧告発令」後 真備・岡田地区住民調査で傾向/岡山
西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町岡田地区のまちづくり推進協議会が住民を対象にした防災に関するアンケート結果(速報値)で、災害時に新型コロナウイルスの影響がある場合は、市が発令する避難勧告のぎりぎりまで逃げない傾向にあることが分かった。避難開始のタイミングについて、被災世帯にコロナの影響がある場合とない場合をそれぞれ聞いた。ない場合は「雨の降り方を見て」と「避難準備・高齢者等避難開始」(各25%)が最も多かったのに対し、ある場合は「雨の降り方を見て」(31%)「避難勧告」(29%)と続いた。調査に協力した兵庫県立大大学院の阪本真由美教授(防災)は「避難所で3密が想定されるコロナ禍では、避難行動が遅れる傾向が浮き彫りになった」と分析する。阪本教授は「コロナ禍では特に、事前に親戚や知人宅など複数の避難先を決め、早めに行動する自助が欠かせない。災害が激甚化する中、地域の防災訓練などに参画して共助の力を高めることも急務」と呼び掛ける。【7月19日 山陽新聞より】