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【地域防災】災害時避難所、新型コロナ対策急務 福井県内市町、3密起こりやすく
福井新聞社は災害時の避難所運営について福井県内17市町にアンケートを行った。密閉、密集、密接が重なる場所は新型コロナの感染リスクが高いとされるが、避難所には多くの人が集中する可能性があり「3密」の状況が起こりやすい。アンケートは県内市町の認識や対策の進捗を探るため、4月21~23日に実施した。既存の感染症対策では不十分とした14市町のうち、大野市は「感染が疑われる人の隔離スペースがとれない」ことを理由に挙げた。鯖江市も「同じ狭い空間に不特定多数の避難者が集まる場合、感染拡大の防止は困難」とした。懸念や課題を尋ねたところ、避難所での感染拡大のほか▽マスクや消毒液など衛生品の不足(越前市、永平寺町、越前町)▽感染を恐れ避難しない住民が出てくる(越前町、池田町、美浜町)▽既に症状がある人や濃厚接触者として自宅待機している人、無症状感染者の対応(福井市、大野市、越前市)などが挙げられた。また、避難時に手助けが必要な高齢者や障害者ら要支援者についても「支援する人が接触を気にして支援が行き届かずに避難できないケースが発生する」(美浜町)と影響を危惧する声があった。【5月3日 福井新聞より】