運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

ニュース

防災関連の最新ニュースをご紹介

記事が削除される等の理由で、リンク切れとなる場合があります。ご了承下さい。

【技術・仕組】医療ケア必要な子、地図で救え 滋賀医科大・底田助教が開発中

滋賀医科大小児科の底田辰之助教が、地理情報システム(GIS)を活用した医療情報地図を開発している。子どもの医療データのほか、災害時の避難所や診療所の情報を載せ、介護する家族に情報提供する考えである。全国的に珍しい取り組みで、早ければ2018年度から大学病院内で試験的に運用を始める。開発しているのは、医療的ケアが必要な子どもの自宅のほか、災害時に駆け込める非常用電源を備えた避難所や学校、近くの医療機関や福祉施設の場所が表示される電子地図。子どもの自宅をクリックすると、病名や呼吸器の有無、服用している薬やかかりつけ医の情報も見られるようにする。滋賀県などによると、どの地域に住み、どんなケアを受けているのかは分からず、家族は日常生活で外出する機会が限られるため、社会的に孤立しながら介護するケースが少なくないという。底田助教は「ケアが必要な子どもは、災害が起きた時、支援の優先度が高い。自宅近くで診てもらえる医師がいるか、避難できる場所があるか、知っておくことは大切」と強調した上で「医療機関全体で使うことができる地図にするため、県の協力は欠かせない」と期待している。【12月12日 中日新聞より】