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【技術・仕組】南海トラフ監視に新手法 静岡県立大と静岡大が発表
静岡県立大と静岡大の研究グループが16日、地震活動を統計処理することで南海トラフ巨大地震の震源域にかかっている力の状態を推定することに成功したと発表した。一般に小さい地震ほど多く発生し、大きい地震ほど少ない傾向がある。研究グループはこうした地震の規模と頻度の関係が地下の構造や力のかかり具合によって平均的な分布からずれることに着目。南海トラフ沿いの想定震源域付近の過去10年分の地震を解析し、平均的な関係からのずれを示す「b値」の分布を調べたところ、プレート境界の固着が強い領域でb値が低い(小さい地震に対して大きい地震の割合が多い)という相関関係があることが分かった。県立大グローバル地域センター地震予知部門総括の楠城一嘉特任准教授は「b値という指標を使って南海トラフ沿いの地震発生の切迫性を評価できる可能性が出てきた」としている。【3月17日 静岡新聞より】
▼静岡県立大学 南海トラフ巨大地震に関する研究成果『Nature Communications』に掲載
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/news/20180316/