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【技術・仕組】地滑り前兆、衛星使いキャッチ 天竜区で変動観測 静大准教授と浜松市が実験/静岡
静岡大情報学部の木谷友哉准教授が2020年12月から、浜松市などと協力して天竜区佐久間町大滝地区に高精度衛星測位(GNSS)機器を設置し、地面の変動などを正確に測定する実証実験を始めた。関係者は「地滑り発生につながる変動を事前にキャッチするなど、防災技術の開発につなげたい」と意気込む。従来の土砂災害対策は、センサーを危険箇所に設置して警戒するのが一般的。GNSSによる測定で精度の高い情報を得られるようになれば、広範囲の地面の動きを観測できる。さらに、いち早く土砂災害の予兆をとらえることや、事前に住民に避難を呼び掛けるなどの活用も視野に入るという。計測は20年度末まで実施予定で、中長期的には市内のより広範囲をモニターできる体制を整え、計測結果をオープンデータとして公開する構想も。【1月12日 静岡新聞より】