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【技術・仕組】津波防災 地元の技結集 気仙沼・鉄工業者ら 自立式防潮堤1号完成/宮城

宮城県気仙沼市が建設を進める防潮堤の陸こう(出入り口)に今夏、気仙沼鉄工機械協同組合加盟企業が手掛けた自立式防潮堤「フラップゲート」の第1号が完成した。建造は日立造船とライセンス契約を結んだ北斗と、藤田鉄工所、小野寺鉄工所の地元3社が中心となった。大島にある駒形防潮堤の2カ所で据え付け作業を終えた。津波が押し寄せると寝かせた状態の扉が浮力によって立ち上がり、浸水を防ぐ。停電時も手動操作する必要がない。遠隔操作できるゲートも普及しているが、早く閉めると漁師らの避難を妨げる恐れがあるほか、市の試算で年5000万円程度となる維持費もネックとなっていた。市は維持費が安いフラップゲートに着目。「造船などで培った技術を生かしてほしい」と鉄工組合に働き掛けた。他の被災地でも同種ゲートを導入しているが、地元企業が連携して完成させるケースは珍しい。3社は国内初のトンネル状の陸こう用のゲートも建造中。日立造船の工場に何度も足を運びながら研究や実験を重ね、近く完成する見込みである。【9月28日 河北新報より】
▼日立造船株式会社 フラップゲート式水災害対策設備
https://www.hitachizosen.co.jp/products/products026.html