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【技術・仕組】豪雨の予測精度向上へ 貨物船で水蒸気を移動観測

今年の西日本豪雨や昨年の九州北部豪雨の際には、海から陸地に向かって大量の水蒸気が流れ込んだことが分かっているが、海上に観測点がなく詳しいデータが得られないことが課題となっている。そこで、気象庁気象研究所のグループは、民間の貨物船の協力を得て、航行中に上空の水蒸気量を測るという試験的な観測を始めることになり、17日、福岡市の博多港で船に機器を設置した。観測は、大気中の水蒸気量が増えるとGPS衛星から電波が届く時間がわずかに長くなる性質を利用して行われ、陸上には全国およそ1300か所に観測点があるが、海上での観測は今回が初めてである。研究グループは、東シナ海を中心に合わせて6隻の貨物船で今後2年余りデータを集め、実際の予報への活用を目指すことにしている。研究グループの代表で気象庁気象研究所の小司禎教さんは「これまで捉えることができなかった場所の水蒸気量がわかるので、大きな災害をもたらす集中豪雨や線状降水帯の予測の精度向上につなげていきたい」と話している。【12月17日 NHKニュースより】
▼気象庁気象研究所 気象衛星・観測システム研究部 第二研究室
http://www.mri-jma.go.jp/Dep/sa/sa_2.html