運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

ニュース

防災関連の最新ニュースをご紹介

記事が削除される等の理由で、リンク切れとなる場合があります。ご了承下さい。

【普及啓発】ダムで防災 過信は禁物 西日本豪雨、一部地域で崩壊

西日本を襲った記録的豪雨では、ハード面の防災対策が進んだ地域でも犠牲者が出た。広島市安芸区の梅河団地では、6日に起きた土砂崩れで約20棟が倒壊した。土砂災害などを防ぐため、裏山には広島県が2018年2月に完成させたダムがあるが、土砂を食い止めきれなかった。担当者は「相当程度の土砂崩れに耐えられる設計だったが、流れた土砂が想定以上だった」と話す。広島市安佐北区の口田地区では、2018年4月、氾濫の危険がある川から別の川へ水を移し替える排水施設を刷新し、排水能力を従来の3倍にしたが、水があふれた。管理する国土交通省によると、6機ある排水ポンプのうち1機は何かが挟まった可能性があり、うまく機能しなかった。担当者は「増水の勢いがすさまじく、ポンプが完全に機能しても氾濫を防ぐことは難しかったかもしれない」と漏らす。徳島大環境防災研究センターの中野晋教授(地域防災学)は「ハード面の対策は被害を軽減させる効果があるが全て防ぐのは難しく、過信しないことが重要だ」と指摘。その上で「地域全体で防災意識を高め、日ごろの訓練を重ねることが命を守ることにつながる」と話している。【7月12日 日本経済新聞より】