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【普及啓発】上田の川沿いに活断層 信大院生発見 目立ったものは東信初/長野

信州大大学院総合理工学研究科2年の渡辺和輝さんが16日までに、千曲川に流れ込む長野県上田市の神川沿いで活断層を見つけた。渡辺さんは上田市上野の上信越道「上田ローマン橋」北側の神川右岸で昨年11月、台風19号による増水で浸食され、約60メートルにわたって地層がむき出しになった「露頭」を発見した。露頭では、新しい時代の河床の小石などからなる地層の上に、「別所層」と呼ばれる古い時代の堆積物でできた地層が乗り上げている。通常は古い地層が下だが、断層運動で動いたとみられ、十数万年前以降に活動し、将来も活動する可能性がある活断層と判断。小石の層にあった木片を放射性炭素年代測定し、江戸後期の1773年~1815年ごろのものと判明した。指導する大塚勉・信州大教授(構造地質学)は「この間に上田地域で起きた地震を引き起こした活断層の可能性がある」と話し、善光寺地震(1847年)より古く、1791年に松本地域での被害記録がある地震などとの関連に注目する。規模は、千曲川合流点にかけほぼ直線約5キロにわたる―と推定する。産業技術総合研究所活断層・火山研究部門の近藤久雄主任研究員は「産総研の『活断層データベース』にも未掲載で、活断層の可能性が高い。今後、詳しい分布や繰り返し活動した痕跡などの解明に期待したい」と話している。【3月17日 信濃毎日新聞より】