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【普及啓発】下校時津波避難、釜石に学ぶ 掛川・千浜小が訓練/静岡

静岡県の掛川市立千浜小が本年度から、2011年の東日本大震災で犠牲者ゼロだった岩手県釜石市立釜石小の訓練を応用した下校時津波避難訓練に取り組んでいる。提案したのは富士市出身で防災を研究する大学院生中川優芽さん。8年前から釜石の復興支援を続け、一時は富士市の小学校教諭に就いたが、防災教育のレベルを高めたいとの思いから昨春に休職し、慶応大大学院が釜石市と連携して設けた「地域おこし研究員制度」を利用して釜石に移住した。釜石小は学校が高台に立地する一方、沿岸部の浸水予想区域に自宅がある児童が多かった。このため下校中や在宅時に1人で地震に遭遇しても逃げられるように日頃から各自が避難先を把握し、子どもだけで逃げる訓練を続けていた。判断力が未熟な児童が正しく行動できたのはなぜか。中川さんが当時の児童への聞き取りを基に研究すると、「警報が鳴ったらどこにいてもどこの場所に行く、と頭に入っていた」「習慣づいていた」などの証言が集まり、本物の警報を使った緊張感ある反復練習の有効性が浮かび上がった。千浜小は釜石と同様に沿岸の浸水予想区域から通う児童が多く、中川さんの提案を受けて県内で初めて同訓練の導入を決めた。7月に1回目の訓練を実施。10月には5年生親子が避難先を地図で探す授業に取り組んだ。27日の訓練は同報無線で本物に近い放送を流し、児童だけで冷静に行動できるかを試す予定である。【11月25日 静岡新聞より】