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【普及啓発】停電復旧を阻む大量の倒木 病気で空洞化したスギが一因か/千葉

台風15号による千葉県の大規模停電では大量の倒木のため、各地で電線が切断されて停電が広がっただけでなく、道路を塞ぐなどして復旧の妨げとなり、倒木が停電の規模を拡大させ長期化を招いている。樹木に詳しい千葉大学大学院園芸学研究科の小林達明教授が、数多くの倒木が残る山武市の現場や、県内各地の復旧現場で撮影された倒木の画像を調べたところ、山武市の現場ではヒノキなど、スギ以外の倒木も見られたものの、倒木の大半が幹の内部が空洞化する「溝腐病(みぞぐされびょう)」と呼ばれる病気にかかったスギだった。さらに倒木処理の現場で撮影され公開されている画像でも、小林教授は木更津市と成田市の倒木について病気のスギだと指摘しているほか、富津市の倒木も病気のスギの可能性があるとし、各地で病気のスギが次々と折れたことが大量の倒木が生じた原因の1つだと指摘している。小林教授は「今回のように、倒木が停電の原因や復旧の妨げとなるだけでなく、例えば土砂災害で被害を拡大するなどの危険性も考えられる」と話し、災害時に病気のスギが大量に折れて被害や影響が拡大するケースが今後も各地で相次ぐおそれがあると指摘している。【9月19日 NHKニュースより】