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【普及啓発】医療機関甘い水害対策 西日本豪雨で95施設被災

西日本を襲った記録的な豪雨は、医療機関の水害に対する備えの必要性を改めて浮き彫りにした。厚生労働省によると、豪雨で浸水や断水、停電の被害を受けた医療機関は広島、岡山、愛媛など6府県で95施設。19日正午時点でなお27施設が自衛隊などの給水支援を受けながら対応している。神戸学院大の中田敬司教授(災害医療)は「入院患者への治療を途切れさせないため、ライフラインを確保することが最重要」と指摘する。中田教授によると、中高層の建物の屋上などに設置する高架水槽は、水をくみ上げるポンプが浸水すると使えなくなるため、配水管の圧力で水を出す「直結直圧方式」の水道を併用することが望ましい。浸水時に故障の危険がある大型検査機器類のほか、非常用の自家発電装置はなるべく上層階に置くべきだということである。平時から緊急時の患者の搬送方法など、災害拠点病院と連携し訓練することも重要だという。支援が来るまで時間がかかることも想定され、「非常食や薬などを上層階に分散して備蓄し、最低限の治療を数日間施せるように整備する工夫が必要だ」と強調した。【7月20日 日本経済新聞より】