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【普及啓発】台風19号の豪雨、近くの湿度「100%」大気層が原因…京大チーム

昨年10月の令和元年東日本台風(台風19号)による記録的な豪雨は、極度に湿った不安定な大気層が原因だったとする分析結果を、京都大防災研究所のチームが発表した。論文が21日、日本気象学会発行の国際科学誌電子版に掲載された。チームの竹見哲也准教授(気象学)らは、当時の気象庁の観測データを分析。台風が日本列島に接近した昨年10月12日頃、大雨をもたらす積乱雲を作りやすい「MAUL(モール)」と呼ばれる大気層が、台風周囲の上空約2キロにできていたことを確認した。モールは、温かい海水から生じた大量の水蒸気が大気に流れ込み、湿度が100%に近い状態になれば出現する。台風の北上に伴い、関東周辺の山地にモールがぶつかって上昇した結果、多くの積乱雲が発達し、各地に大雨を降らせたとみられるという。竹見准教授は「地球温暖化により、今後モールを伴う台風が増える恐れがある」と話している。【2月21日 読売新聞より】
▼京都大学防災研究所 2019年台風19号による豪雨の発生メカニズムを解明 ――湿度100%で絶対不安定な大気層の役割
https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/news/13142/