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【普及啓発】大阪北部地震1年 子供たち守る教訓に
最大震度6弱を観測した大阪北部地震は18日、発生から1年を迎える。子供たちは在宅中、通学中、学校到着後などさまざまな状況で被災。保護者との連絡方法の確保などの課題が浮き彫りになった。この教訓を今後に生かそうという取り組みが、大阪府の教育現場で進んでいる。大阪府豊中市立第八中学校の田中晶子教諭らは、2年生とともに約半年間、身近なものを被災時の被害軽減や避難生活を乗り切るために活用しようという防災学習に取り組んだ。約140ページの力作「八中防災マニュアル」には、汚水から飲み水を作る方法や校庭に生える植物などを使った保存食作りといった研究内容が盛り込まれた。大阪府岸和田市立浜小学校は昨年11月、「子供たちが学校にいる時間帯に地震があり、津波が発生。保護者が避難先に迎えに来る」という想定で避難訓練を行った。大阪府池田市では昨年、各校のPTA会長が集まり協議。12月には市と市教委に、震度5以上の地震の場合「保護者が引き取りに来るまでは子供を預かる」などの大原則を徹底するよう求める提案書を手渡した。今年4月には、市教委と市危機管理課、PTAと校長の代表によるプロジェクトチームを立ち上げ、具体的な対応を話し合った。提案書の大原則を確認し、幼稚園や小中学校の保護者に周知した。【6月18日 産経新聞より】