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【普及啓発】支流の木や砂の除去、急務 東北大災害研が県内豪雨の調査報告/山形

先月末の山形県内の豪雨について東北大災害科学国際研究所は20日、オンラインで調査報告会を開いた。先月末の豪雨では住宅688棟(14日現在)が浸水。県によると過去5年の風水害被害では最大規模だった。支流の越水が相次ぎ、広範囲にじわじわと浸水したことが要因とされる。河川防災に詳しい橋本雅和助教は、五十沢川、白水川の中州や河川敷に樹木が茂っているのを確認したと説明。最上川本流の水位が上がる中、支流の流れが悪く水の行き場がなくなった結果、住宅地に内水氾濫する「バックウオーター(背水)現象」が起きたとみられるとした。支障物が河川の断面積に占める割合を河道閉塞率といい、橋本助教によると、管理上は20%までが許容されるという。2018年10月時点で県管理の河川延長2820キロのうち20%超は122キロ。橋本助教は「秋雨や台風期に備えて対策を急ぐ必要がある」と指摘した。一方、報告会では早期避難によって人的被害を抑えた点についても、佐藤翔輔准教授が言及。国による予測水位データをもとに、行政が迅速に対応したことを評価し、地区会長らの呼び掛けや大石田町のサイレン鳴動が効果的だったとした。また土砂災害については、森口周二准教授が説明。被害が限定的だったのは雨の降り方が激しかったのが人家のない新潟県境だったためで、少しでも気象条件が違っていれば危険もあったと警告した。【8月21日 山形新聞より】
▼東北大災害科学国際研究所 令和2年7月豪雨災害 山形県における災害調査報告会
https://irides.tohoku.ac.jp/research/prompt_investigation/july2020_flood_yamagata.html