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【普及啓発】熊本地震で山腹の水流れ込む 阿蘇外輪山の地下水上昇

熊本地震後に阿蘇外輪山の西麓付近一帯の地下水位が最大10メートル上昇した原因について、熊本大大学院先端科学研究部の細野高啓准教授(水圏環境科学)らの研究チームは2日、地震で山の岩盤に割れ目が生じ、山腹に蓄えられていた水が地下に流れ込んだためと発表した。研究チームは、県内約100カ所の井戸や、水位が上昇した大津町や熊本市東区など周辺地域で、水中に含まれる水素や酸素の「同位体」の割合を指標に水の流出元を調査。その結果、標高200~600メートルの山腹に蓄えられていた水が、地震によって外輪山西側に生じた割れ目から流出し、西麓付近一帯に達していたことを突き止めた。細野准教授によると、岩盤の割れ目は地下水に含まれる土砂などで満たされていくため、水位は発生から5年程度で元に戻り、水質への影響もないという。チームは昨年、地震後に水前寺成趣園の池が一時的に干上がったのは、地震時に地下にできた割れ目から水が流出していたことが原因であると発表。研究過程で、外輪山西麓付近の井戸の水位が上昇したことも分かり、原因の解明を進めていた。【6月3日 熊本日日新聞より】
▼熊本大学 熊本地震後にみられた地下水位の異常上昇の原因
https://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/sizen/20200602-1