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【普及啓発】阪神・淡路と東日本大震災 被災地同士で学び合い

震災から8年を経た今年3月に全線開通した三陸鉄道リアス線などを視察しようと、防災学者の室崎益輝・兵庫県立大大学院教授や阪神・淡路の復興まちづくりにかかわった小林郁雄・人と防災未来センター上級研究員らの専門家たちと、「持続可能な開発目標(SDGs)」を研究する甲南女子大学生らが岩手県沿岸部を訪問した。18日に同線で最も再開に時間がかかった釜石-宮古間の列車に乗り、被災地を見て回った。室崎さんと小林さんは翌19日、同県北部の野田村の村役場で職員ら約30人を前に講演に臨んだ。同村は大阪大学と協定を結び、復興まちづくりを進めている。小林さんは、戦後の人口増加が長い歴史の中で特異だったことを挙げ「人口減少社会に合わせた社会運営が今どきのまちづくり」と述べた。室崎さんは阪神・淡路で注目された一人一人の人間の生活再建を目指す「人間復興」の観点を紹介。「地域の歴史や人、自然、外部とのつながりを生かした魅力づくりが重要になる。挑戦を続けてほしい」と呼び掛けた。室崎さんは「復興の形に答えは一つでない。さまざまな災害の事例を知ることが大切。専門家として知り得た知見を被災地に還元していきたい」と語った。【8月22日 神戸新聞より】