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【普及啓発】<新潟・山形地震>津波、わずか5分後に到達 素早い避難徹底を

マグニチュード(M)6.7を記録した6月18日の新潟・山形地震で、津波の第1波が沿岸に到達したのはわずか5分後だった。気象庁は山形、新潟両県と石川県の一部に津波注意報を出した。注意報は海中や海岸にいる人の被害を想定して出されるが、鶴岡市は3705世帯9429人に避難指示を出した。早坂進危機管理監は「高さ1メートルの津波が予想され、震源も陸に近かったため、避難勧告ではなく指示にした」と説明する。小岩川地区では住民約400人全員が高台に逃げた。地域では揺れが収まった直後に避難を始める約束にしていたということである。酒田市と遊佐町も防災行政無線で住民に避難を呼び掛けたが、一部地域では停電も発生した。暗闇の中、慌てて懐中電灯を持ち出せなかった人が多かった。酒田市では避難する車による渋滞が起き、危機管理課は「徒歩避難の原則を改めて周知したい」と改善点を挙げる。東北大の今村文彦教授(津波工学)は「日本海の地震は断層の角度が大きくなり、津波が高くなるケースもあるので注意が必要だ」と指摘する。その上で「猶予時間が短いため、強い揺れの後は避難指示などを待たずに逃げることが大事。地域の津波浸水想定や津波到達までの時間、避難場所を改めて確認してほしい」と強調する。【7月8日 河北新報より】