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【普及啓発】7月の豪雨「広い範囲で長く続き異常気象だった」気象庁検討会

専門家で作る気象庁の「異常気象分析検討会」は20日、先月の一連の豪雨について分析結果を発表した。要因の1つに挙げられたのが、インド洋の海面水温が平年より高くなっていることで、今年は特にインド洋西部で海面水温が高く、積乱雲の活動が活発になっていた。この影響でフィリピン付近の積乱雲の活動が不活発となり、大平洋高気圧が平年よりも日本の南西に張り出したほか、上空のチベット高気圧の北への張り出しも弱め、偏西風が平年よりも南に蛇行していたということである。このため、梅雨前線が北上せずに日本付近に停滞し続け、前線に沿った西からの水蒸気と、太平洋高気圧の縁をまわる南からの水蒸気が日本に集まったことで記録的な豪雨を引き起こしたと分析している。一方、今月に入ってからは、フィリピン付近で積乱雲の活動が活発になって太平洋高気圧が日本に張り出したのに加えて、上空のチベット高気圧の勢力も強まり、2層の高気圧が重なることで連日の猛暑をもたらしていて、この傾向は来月上旬まで続く見込みだと指摘した。検討会の会長を務める東京大学の中村尚教授は「大雨の広域性、持続性という観点から見ると異常気象とみるのが妥当だ。今回も地球温暖化の影響で水蒸気の量も多くなった可能性がある。今後も極端な現象が起きやすいことを念頭に、台風などに備える必要がある」と話している。【8月20日 NHKニュースより】
▼気象庁 令和2年7月の記録的大雨や日照不足の特徴とその要因について
http://www.jma.go.jp/jma/press/2008/20a/kentoukai20200820.html