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【歴史・教訓】「災害の混沌伝えたい」普賢岳噴火を朗読 島原市元職員、日記を本に/長崎
1990年11月に長崎県の雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火して17日で30年を迎える。同県島原市の元職員内嶋善之助さんは当時付けていた日記を基に、被災者支援に奔走した経験を本にまとめた。内嶋さんは10代から作家志望で日記を残し、市役所勤務の傍ら創作にも励んだ。90年の市制50年記念事業では、1792年の普賢岳噴火に伴う地震と津波で約1万5千人が犠牲になった天災「島原大変肥後迷惑」から生まれた民話を題材にした音楽劇も手掛けた。「普賢岳ダイアリー-日記に描かれた噴火災害の風景(カオス)」と題した本は、A5判で176ページ。噴火発生は土曜日で、当時午前中は勤務があった。外回り中の内嶋さんは、同僚の「対策本部はできるわ、電話はかかってくるわで役所が大騒ぎです」との連絡を受けたと記す。大火砕流や土石流、それに伴い長引く避難生活など混乱する地元の様子を淡々とした筆致で記した。【11月13日 西日本新聞より】