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【歴史・教訓】「震災遺産」詳細な図録に!県立博物館作成 人の物語にも焦点/福島
福島県立博物館は、震災関連資料を展示する企画展「震災遺産を考える」が16日に開幕するのを前に、同館が集めた関連資料の図録を作成した。A4判約150ページの冊子には、震災発生の午後2時46分すぎで止まった美容室の看板時計、中学校に残されていた「探し人」の貼り紙などが収録されている。図録の作成では、収集した場所や日付などを記載するだけでなく、資料に関係する人たちの「人物紹介」にも力を入れた。内山大介主任学芸員は「震災遺産は見ただけでは分からない。関わる人たちのストーリーと共に収集しなければ、ただのガラクタになってしまう。背景も含めて集めなければならないことが、ほかの文化財と違う特徴」と説明する。内山学芸員は「ものとそれにまつわるストーリーを知れば、『うちでも同じ被害があった』『自分ならどうしただろう』と考えるはず。自分なりに震災10年を振り返るきっかけにしてほしい」と話している。【1月15日 福島民友新聞より】
▼福島県立博物館 震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―
https://general-museum.fcs.ed.jp/page_exhibition/special/2020winter