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【歴史・教訓】安否確認や炊き出しの記憶生々しく 岩手・陸前高田の町内会が「自主避難所」の記録誌

東日本大震災当時、岩手県陸前高田市で自主避難所を運営した町内会が、運営に関わった地元の人や、避難者などの声をまとめた記録誌を発刊した。震災の伝承が課題となる中、住民の「災害に備えることや助け合うことの大切さを改めて考えるきっかけにしてほしい」という願いが込められている。「災害から一人ひとりを守る」と題された記録誌を発刊したのは、同市高田町の上和野町内会。市中心部に近い高台の地区で、津波の被害はほとんどなかったが、集会所の「和野会館」には、市中心部などから最大で195人が避難した。市の指定避難所ではない「自主避難所」で、町内会の自主防災会を中心に震災発生から3カ月間、運営を続けた。1日に発刊され、町内会や関係者に発送している。市立図書館などにも置かれる予定。陸前高田市では、人口の半数近い約1万人が避難生活を余儀なくされた。指定避難所も被災する中、受け皿になったのが地域の公民館などに住民が開いた自主避難所。自主避難所は最大58カ所開設され、全避難所の約7割を占めていたという。市は自主避難所を運営した住民らに当時の話を聞き取り、2015年に避難所運営マニュアルをまとめた。上和野地区のように充実した運営準備ができるよう、組織の立ち上げ方から記している。【11月22日 毎日新聞より】
▼陸前高田市 避難所運営マニュアル
https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/kategorie/bousai-syoubou/bousai/uneimanual.pdf