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【歴史・教訓】江戸時代の災害忘れない 新宮市で慰霊碑復元し供養/和歌山
和歌山県新宮市熊野川町の九重区は4日、研究者グループなどの協力で、江戸時代に建立された土砂災害慰霊碑を復元し、供養をした。8年前の紀伊半島大水害では同区でも土石流が発生。慰霊碑は、その調査に伴って訪れた和歌山大学の後誠介客員教授らが、地元の人から「災害のことが書いてあるらしい石碑がある」と教わって確認した。その後、県立博物館が中心となった「地域に眠る『災害の記憶』と文化遺産を発掘・共有・継承する事業」などの調査を経て、詳細が明らかになったという。調査に取り組んだ研究者グループのメンバーでもある後客員教授は「天明8(1788)年に起きた大水害の33回忌として、死者を慰霊して建てたものだと思われる。過去に災害があったことを知っているかどうかで対応は変わってくる。こういう碑を語り継いでいくことはものすごく大事だ」と話した。【9月5日 紀伊民報より】