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【歴史・教訓】石碑に学ぶ水害の歴史 土砂災害3年、広島大が調査

広島県で、過去の水害の被害状況が刻まれた石碑の調査が進んでいる。広島市安芸区の住宅街の一角にある高さ約4メートルの石碑は1907年の豪雨で付近の川が氾濫し、64人が死亡した水害を伝える。「予測不可能な災害を後世に伝えるべきだ」という住民らの希望で、県が建てたという。漢文で刻まれているため、内容を知る近隣住民は少ない。同区は2014年8月に発生した豪雨で人的被害は免れたものの、当時、広島大の学生で石碑の近くに住む小山耕平さんが「読み解くことで被害を抑えられるのでは」と考え、先輩研究者らと15年夏から調査を始めた。小山さんらは各地の図書館で郷土史を読み込んだり、インターネットに掲載された石碑の画像から位置を割り出したりして調べたところ、13市町で計38基が見つかった。漢文の現代語訳などの解説を昨年末にまとめ、広島大学総合博物館のホームページで公開した。今年7月までにさらに12基を確認し、現地調査などを進めている。現在は高校で教壇に立つ小山さんは「郷土に伝わる災害の記録は減災の足がかりになる。子供らへの防災教育に採り入れるなど活用方法を考えたい」と話している。【8月19日 日本経済新聞より】
▼広島大学総合博物館 広島県内における水害碑の碑文資料
http://home.hiroshima-u.ac.jp/museum/siryou-data/kennkyuuhoukoku8/08huzimoto.pdf