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【災害想定】口永良部島「規模の大きな噴火の可能性は低下」火山噴火予知連/鹿児島
鹿児島県の口永良部島について、専門家などで作る火山噴火予知連絡会はこれまで、すべての住民が島外に避難した5年前のような活動に発展する可能性もあるとしてきたが、火山ガスの放出量が減少傾向であることなどを受け「規模の大きな噴火の可能性は低下していると考えられる」とする見解をまとめた。京都大学火山活動研究センターの井口正人教授は「これまで地下にマグマは蓄積されたが、火山ガスの放出量が減少傾向に転じたことからすると、マグマからガスが抜け、爆発的な噴火が起きにくくなっているとみている」と話している。そのうえで「今後、新たにマグマが供給されるようなことがあれば、これまで蓄積されていたマグマを後押し、規模の大きな噴火につながるおそれがある。地殻変動などの変化には引き続き注意が必要だ」としている。一方、桜島については、一時的に噴火活動が低下する傾向がみられるものの、火山ガスの放出量が増えていることなどから「噴火活動が再び活発化する可能性がある」とする見解をまとめた。気象庁は「入山規制」を示す噴火警戒レベル「3」を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。【12月23日 NHKニュースより】
▼気象庁 第147回火山噴火予知連絡会 ~全国の火山活動の評価等について~
http://www.jma.go.jp/jma/press/2012/23c/yochiren201223.html